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マンダレイ

4月21日 日比谷シャンテ

コロニアリズム批判の教科書みたいな映画。

ただ、舞台は南北戦争から70年後のアメリカなので少し話が複雑になる。
かつて被植民であった(と思っていた)白人が南部で新たな植民地に遭遇する。白人は自らの手で解放(要するに農地改革)を試みるが、あえなく頓挫しそこから逃げ出す。しかしどこへ?という。

プランテーションから逃げ出す主人公の女性へ、「なにか大事なことを忘れていませんか? 私たちを作ったのはあなた達ですよ」と黒人農夫は言う。その後、アメリカの白地図の上を走る主人公の画に、「彼女(白人の解放者)が見たのは悪夢だった。しかしアメリカは広い。そのどこかでは手が差し伸べられ、もっと良い事態が起こっているはずだ」というナレーションが被さる。誰の手が差し伸べられていたのかを誤解すると、この映画のおもしろさは伝わらないだろう。なんちて。


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