2007-01-05
仕事始めは9日からなので、まだぼんやりしております。
高校選手権では今、静岡学園が負けてしまいました。
a)城の解説者としてのこなれっぷりはどうなのよ、b)神村学園(鹿児島)は鹿実とどう違うのか、c)それにしても今の高校生は顔立ちが整ってるなあ、とか思うことは色々ありますが、埼玉出身者としては武南が負けたのでいまいち盛り上がりません。
心に思い浮かべるチームはレッズではなく武南だ、という埼玉県民は(全体の何パーセントになるかは分からないけど)実は結構多いのではないだろうか?
だって、ねえ?
時間がない。誰か助けてくれ。
今更「24」に嵌ってどうする俺。
FOXチャンネルの九箇条
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①人を見たらテロリストと思え(我が国は戦争状態にある)
②テロリストでなければスパイと疑え(そいつは廊下で携帯をかけている)
③イスラム教徒はみんなテロリスト(と関係者)だ(疑うまでもない)
④そいつらは決まって中東系の顔をしている(ので判りやすい)
⑤奴らは説得不可能なので、拷問するしかない(手段を選ぶな)
⑥なんなら殺しても大丈夫(手段を選ぶな)
⑦しかし家族だけは死んでも守れ(拷問中でも電話は欠かすな)
⑧国家のために死ねばなお良い(疑われたくなければ命をかけろ)
⑨やられる前に、やり返せ(他に手はない)
2006-09-11
グエムル 漢江の怪物@新宿東亜興行チェーン
傑作。今年見たものの中では間違いなくNo.1であり、恐らくこれ以上の作品は無いのではないかとも思う。凄すぎて考えがまとまらない。
ポン・ジュノは一貫して韓国の現代史を丹念に紐解き、そこに忌避されていたおぞましいものの姿を浮かび上がらせてきた。今回彼が取り上げるのは90年代から現代にかけてのソウルなのだが、陽光の下にあられもなく姿を現せる怪獣を巡って、幾重にも折り重なった暴力が顕在化されていく。80年代を取り上げた「殺人の追憶」での可視化装置が連続殺人者であり、今回の作品が怪獣であるという選択に驚かされる。そして怪獣はきっと、彼-我の閾に表れるものなのだろう。
典型的な現代家族を裏返したような主人公達の姿と、「殺人の追憶」のような暗いメランコリーではなく、痛みの中に希望を感じさせるエンディングも素晴らしい。
あと一言だけ。歌舞伎町の東亜で見ることをお勧めする。場所柄コリアンの客が多く、反応がビビットです。
加藤泰 強化月間①
4月24日 シネマヴェーラ渋谷
明治侠客伝 三代目襲名
http://www.jmdb.ne.jp/1965/co003180.htm
炎のごとく
http://www.jmdb.ne.jp/1981/de001360.htm
マンダレイ
4月21日 日比谷シャンテ
コロニアリズム批判の教科書みたいな映画。
ただ、舞台は南北戦争から70年後のアメリカなので少し話が複雑になる。
かつて被植民であった(と思っていた)白人が南部で新たな植民地に遭遇する。白人は自らの手で解放(要するに農地改革)を試みるが、あえなく頓挫しそこから逃げ出す。しかしどこへ?という。
プランテーションから逃げ出す主人公の女性へ、「なにか大事なことを忘れていませんか? 私たちを作ったのはあなた達ですよ」と黒人農夫は言う。その後、アメリカの白地図の上を走る主人公の画に、「彼女(白人の解放者)が見たのは悪夢だった。しかしアメリカは広い。そのどこかでは手が差し伸べられ、もっと良い事態が起こっているはずだ」というナレーションが被さる。誰の手が差し伸べられていたのかを誤解すると、この映画のおもしろさは伝わらないだろう。なんちて。